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大ヒットを記録した忍者漫画『NARUTO -ナルト-』の物語には、次世代の子供たちの活躍を描いた正統な続編として『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』が存在します。
前作の主人公であるうずまきナルトの息子、うずまきボルトを新たな主人公に迎えた大注目作品ですが、ファンの間では連載開始時から大きな注目とともに驚きの声が上がりました。
その驚きの原因が、作品を制作する作家陣の変更、つまり「作者交代」が行われたことです。
インターネットの検索エンジンやSNSのコミュニティでは、「なぜ作者交代が起きたのか」という疑問に加えて、「絵柄が下手に見える」「前作の思い出を壊さないように連載をやめてほしい」といった厳しい意見が飛び交うことも少なくありません。
この記事では、多くのファンが気になっている『BORUTO-ボルト-』の作者交代にまつわる大人の事情や真相を詳しく紐解きます。
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NARUTOボルトの作者交代はなぜ?
続編である『BORUTO-ボルト-』において、作者交代が行われた最大の理由は、「原作者である岸本斉史先生の心身の休息を最優先しつつ、作品の新しいクオリティと進歩を生み出すため」です。
『NARUTO -ナルト-』という巨大なブランドの続編を作るにあたり、決してトラブルや不仲が原因で作者が変わったわけではありません。
『BORUTO-ボルト-』の作者交代が行われた具体的な背景と理由には、以下のような3つの重要なポイントが存在します。
- 岸本斉史先生の15年間にわたる壮絶な疲弊
岸本斉史先生は前作の『NARUTO -ナルト-』の連載を約15年間、ほぼ休みなしという信じられないほど過酷なスケジュールで描き続けてきました。漫画を完結させた時点で岸本斉史先生の体力と精神力は完全に限界を迎えており、すぐに新しい続編を週刊で執筆するエネルギーは残っていませんでした。 - 最も信頼する愛弟子への作画のバトンタッチ
集英社の編集部から続編の話を持ちかけられた際、岸本斉史先生は一度断ろうとしましたが、長年自身のチーフアシスタントとして現場を支えてくれた池本幹雄先生が作画を担当するならばと、連載を快諾しました。 - 原作者がストーリーへ本格復帰するための計画
連載初期は、小説家であり脚本家の小太刀右京先生がストーリーの土台を組み立てることで、岸本斉史先生の負担を減らす体制を整えました。そして物語が中盤の最も盛り上がる局面に達した段階で、当初の計画通りに小太刀右京先生から岸本斉史先生へとストーリー担当が再びバトンタッチされました。
このように、一連の作者交代は作品をより長く、そして魅力的に描き続けるために綿密に練られた、ポジティブな戦略的バトンタッチであったというのが真相です。
ボルトの作者交代はいつ?
『BORUTO-ボルト-』の作者交代が行われた明確なタイミングは、「2016年の連載開始時」と「2020年11月の第52話」の合計2回です。
それぞれの時期にどのようなメンバーの変更があったのか、時系列に沿って分かりやすく一覧で解説します。
- 【第1の交代】2016年5月(連載スタート時)
- 作画(絵)の交代: 岸本斉史先生から池本幹雄先生へ交代
- 脚本(話)の担当: 小太刀右京先生がストーリー担当として新規参入
- 理由: 岸本斉史先生が「原作・監修(チェック役)」に退き、新しい『BORUTO-ボルト-』の土台を作るための布陣となりました。
- 【第2の交代】2020年11月(漫画第52話・単行本第14巻から)
- 脚本(話)の交代: 小太刀右京先生から 原作者の岸本斉史先生へ交代
- 理由: 物語がナルト世代の力を超える大筒木一族との最終決戦へと突入するタイミングに合わせ、満を持して生みの親である岸本斉史先生が脚本の全権を握る形へと戻りました。
小太刀右京先生から 原作者の岸本斉史先生へ交代した理由は、「当初からの計画通りのバトンタッチ」だったのです。
物語がナルト・サスケの全盛期の力を超えるような「核心(大筒木との最終決戦やボルトの覚醒)」に迫るにあたり、生みの親である岸本先生が直接メガホンを取るタイミングが最初から決まっていたようです。
現在も『BORUTO-ボルト-』の作画は池本幹雄先生、ストーリーは岸本斉史先生という最強の師弟コンビによる連載が継続されており、第2部である『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』の驚異的な盛り上がりへと繋がっています。
NARUTOボルトが下手と言われる理由は?
インターネット上で『BORUTO-ボルト-』を検索した際に、「絵が下手」「作品の質が落ちた」というネガティブな意見が目立ってしまう理由は、「前作の岸本斉史先生の神がかった画力や演出力と、どうしても比較されてしまうから」です。
作画を担当する池本幹雄先生自身も、プロの漫画家としてトップクラスの技術を持っていますが、なぜ下手という厳しい評価を下されてしまうのか、その原因を掘り下げて分析します。
絵柄がNARUTOと違って見える
『BORUTO-ボルト-』の読者が「下手」と感じてしまう最大の原因は、池本幹雄先生の描く「独特なアメコミ風の等身が高いリアルな作風」が、前作の絵柄に慣れ親しんだファンの目には違和感として映るためです。

前作の絵柄と、今作の絵柄の間には以下のような具体的なギャップが存在し、ファンの間で評価が分かれることになりました。
- 線のタッチと陰影の表現の違い
岸本斉史先生の描く線は、少年漫画らしいパキッとしたキレの良さと、日本の伝統的な絵巻物を彷彿とさせる和風の美しさが特徴でした。一方で池本幹雄先生の線は洋物のイラストレーションに近い繊細なタッチであり、陰影の付け方やトーンの使い方が非常にモダンでスタイリッシュです。 - キャラクターデザインの大胆なアレンジ
うちはサラダや日向ヒナタなど、お馴染みの登場人物の髪型、輪郭、服装のデザインが池本幹雄先生流にアレンジされ、前作のキャラクターのビジュアルを愛していたファンから「自分の知っているお気に入りの姿と違う」「違和感がある」という不満が噴出することになったのです。
技術的に下手なのではなく、表現の方向性が『NARUTO -ナルト-』の持つ純和風の世界観と異なるスタイルであったことが、一部の読者の拒絶反応を引き起こしました。
ストーリー展開が急ぎすぎる
もう一つの原因として、ストーリー展開が急ぎすぎる点にあります。
『BORUTO-ボルト-』は『NARUTO -ナルト-』と違って話の進みが速く、日常回が少ない上にバトル展開が早く、気持ちを育てる前に話が進むと感じるようです。
- 修行や日常のシーンの大幅なカット
前作では、うずまきナルトが螺旋丸を習得するまでの泥臭い修行や、仲間たちとのラーメン屋での何気ない日常が丁寧に描写され、読者の感情移入を誘いました。しかし『BORUTO-ボルト-』ではページ数の都合上、修行のプロセスが省略されて主人公が最初から天才として技を使いこなすため、「展開が急ぎすぎて薄っぺらく感じる」という印象を読者に与えてしまいます。 - バトル展開のテンポの早さ
敵組織との戦闘が次から次へと間髪入れずに発生するため、キャラクターたちの心の葛藤や里の人間関係の深掘りが十分にされないまま進んでしまいます。この物語のペース配分が、読者にとって「脚本が下手くそに感じる」という評価へと繋がってしまったと推測されます。
ただし、『BORUTO-ボルト-』のストーリーのテンポの速さを「無駄がない」と評価する読者もいるため、好みが分かれる部分でもあります。
NARUTOボルトはやめてほしいと言われる理由は?
ネットの掲示板などで「もうボルトの連載をやめてほしい」という過激な言葉が書き込まれてしまう背景には、「NARUTOへの強い思い入れ」が関係しているという理由があります。
長年愛され続けた『NARUTO -ナルト-』という傑作の思い出が、続編の展開によって上書きされていくことに対する、古参ファンの複雑な心理がこのような拒絶の意見を生み出しています。
ナルトやサスケなど前作の英雄が弱体化
「ボルトの連載をやめてほしい」と言われる理由は、「前作で世界を救った最強の英雄であるうずまきナルトと、うちはサスケの二人が、あまりにも無残に弱体化されているため」です。
続編の主役はあくまで新しい世代の子供たちであるため、物語の構造上、ボルトたちを活躍させるためには親世代の最強キャラクターたちが壁にぶつかる展開が不可欠となります。
しかし、その結果として描かれた過酷な描写がファンに大きな傷跡を残しました。
- 九尾の狐「九喇嘛」との永遠の別れ
うずまきナルトは最強の命がけの力である「バリオンモード」を使用した代償として、幼少期からの最大の相棒であった九喇嘛を永久に失ってしまいました。 - うちはサスケの「輪廻眼」の消失
うちはサスケは敵の不意打ちによって最強の瞳術である輪廻眼を突き刺され、能力の大部分を失うという信じられない弱体化を受けました。 - 最終的な封印と離脱
うずまきナルトと日向ヒナタは敵の能力によって別次元の空間へと完全に封印され、物語の表舞台から長期間にわたって強制的に退場させられてしまいました。
NARUTOでは最強クラスだったキャラが、BORUTO-ボルト-では以前ほど圧倒的に見えず、強さの差に納得しにくいt推測できます。
世界観の近代化や科学忍具への拒絶反応
作品の舞台となる木ノ葉隠れの里が、平和になった結果として「科学技術が急激に発達したSFのような近代都市」へと変貌を遂げたことに対する、世界観への強い拒絶反応も大きな理由です。

『NARUTO -ナルト-』は忍術や修行、仲間との絆、といった、昔ながらの熱さが魅力の作品でした。
しかし、今作では以下のような急激な近代化が描かれています。
- 電子機器の乱立
木ノ葉隠れの里も様変わり、子供たちはハンバーガーショップに集まりながら、携帯ゲーム機で遊ぶ姿が日常的に描かれます。 - 「科学忍具」による忍術の安売り
チャクラや修行を全く必要とせず、巻物をセットするだけで誰でも強力な術を放つことができる「科学忍具」や、サイボーグ技術で作られた人造人間たちが物語の主軸として登場します。
『BORUTO-ボルト-』で科学忍具の使用でNARUTOの雰囲気が変わり、忍者らしくないと感じる方が多く、ボルトはやめてほしいという戸惑いの声が多く上がっているのです。
主人公ボルトへの共感が弱い
前作の主人公であるうずまきナルトと比較した際、新しい主人公であるうずまきボルトに対して、読者がなかなか感情移入しづらいという点も、やめてほしいと言われる要因になっています。

ナルトとボルトの主人公の生い立ちや初期の性格には、以下のような対極の具体例が存在します。
- うずまきナルト
両親がおらず、里の全員からバケモノと蔑まれ、才能も一切ない「どん底」の孤独からスタート。読者はナルトの寂しさや、必死に努力して認められていく姿に共感。 - うずまきボルト
英雄である火影の父親と、名門・日向一族の母親を持ち、妹のヒマワリや優しい家族に囲まれた「超エリートの天才少年」としてスタート。仕事で忙しい父親への反発から、忍者の試験で不正な科学忍具を使ってカンニングをするなど、初期の甘えた精神行動が一部の読者から「ただの我が儘なクソガキに見える」「贅沢な悩みに共感できない」と不評を買う。
この「主人公としての魅力のギャップ」が、続編を素直に受け入れられないファンを増やしてしまった大きな理由の一つです。
まとめ
『BORUTO-ボルト-』を巡る作者交代の真相や、ネット上での厳しい「下手」「やめてほしい」という評判の理由について、様々な視点から解説してきました。
しかし、これらのネガティブな意見は主に第1部の初期段階に集中していたものであり、現在の『BORUTO-ボルト-』の評価は180度異なるものへと進化を遂げています。
物語の第2部である『TWO BLUE VORTEX』に突入してからは、数年間の月日を経て青年へと大人の成長を遂げたボルトが、誰よりも過酷な孤独を背負って戦う「超絶クールなダークヒーロー」として覚醒しました。
さらに、池本幹雄先生の画力も連載を経て完全に神がかったレベルへと覚醒しており、現在の作画や戦闘シーンのスタイリッシュさは、国内外のあらゆるランキングでトップに君臨するほどの凄まじい大絶賛を受けています。
前作への深いリスペクトと愛があるからこそ、ファンは時に厳しい言葉を投げかけてしまいますが、現在の『BORUTO-ボルト-』は岸本斉史先生の天才的なストーリー展開も相まって、間違いなく『NARUTO -ナルト-』の歴史に泥を塗らない最高傑作への道を突き進んでいます。